下手の横好き 親のやるどんぐり問題について

どんぐりで、必ず親が横で高学年のどんぐりをやってください、

下手な絵を描いてくださいとお願いすると

やる気のない絵を描いてくる人がいます。


違います。


下手だけど情熱的な、大好きで楽しんでいることが伝わってくる絵を

書いてほしいんです。

絵の教室じゃないんですから、写実的とか遠近法とか色使いとか

どうでもいいことなんです。あなたの感情が絵にあらわれて、

相手に、特に子供に伝わることが大切です。

人生で、下手の横好きほど素敵なものはなかなかないですよ。

こんなにその対象を愛しているのに、それが下手なんですから。


どんぐりKは音痴ですが、歌を愛しています。

井上陽水の「少年時代」が歌いたくて（どんな渋い選曲なんですか）

歌の教室に自分のお小遣いを出してでも

通いたいらしいです。

本当に習いたいなら、工作と天秤にかけて、また半年ばかり悩んでもらいましょう。

工作教室も３つのなかから迷いつつ、歌の教室もまよいつつ。

本当にたのしそうな人生です。


下手の横好きの、対象の美しさがわかるような人生を歩まないとだめです。

プロでそれで食べられる以外の人は、基本的にみんな下手なんですから。


話はもどって、親のどんぐりの絵ですが、

あなたはその絵を自分では永久保存したいと思うくらい、

愛をこめて書いたんですか？

どうせ算数の問題がとければいいでしょ、なんて思って書いたんでしょう？

その気持ちは、見る人に伝わってくるんですよ。


しかも算数の問題を「優雅に解く」絵を描いてほしいって言ってるのに

どうしてそんなに地べたにはいつくばるような地道な回答をよこすんですか？


一目見て、答えが見える優雅で洗練された、

永久保存しておきたい絵を描くんですよ。

何日かかったってかまいません。何か月かかったってかまいません。


６MXで一番好きな問題を選んで、三か月かけて

一問を解くつもりでやるべきだと思います。

子供にその後ろ姿を見せましょう。


自分でも、見えてくるものがありますよ。




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