全国統一小学生テストなどで、よく親の反省として書かれているのは、
子供が問題を解くスピードが足りないということですが、その反省は
まったくの"かんちがい"じゃないですかね。
子供は、問題の意味がわかっていない、読解力不足であることが
ほとんどです。
自分一人ではとけないけど、家に帰ってきて、親が横について一言
アドバイスするだけで解ける、あるいは親がアドバイスしないでも
やるのが二回目でできるのは、読解力不足の証拠にほかなりません。
新しい問題に自分一人で取り組んだら、解けないんですよ。
新しい問題を自分一人だけの力で読み解いて、それにこたえる力が圧倒的に
不足していることがほとんどです。
国語のテストで最後まで文章が読めないなんてのは、読解力不足の極みですね。
読む速度がないんじゃなくて、読んだことが理解できていないから
最後まで読み進められないんですよ。
読解力を向上させるには、残念ながら、小さいころから小学生を通じての
ずっとの地道な読み聞かせと、それをイメージできるように
絵解き読解をするしかありません。
算数のどんぐり問題も、読解力の向上にかなり効果的ですね。
読書を押し付けることは、ほとんど無駄です。
本を自分で楽しんで読み進められる子は、読解力がある子ですから。
ちなみにどんぐりKには、大きくなってもっと読書を楽しんでもらうために
低学年の今は読書制限をかけて、友達との外遊びで実体験を推奨してます。
読書は結果であって、いくら読書を強要しても、
子供はただページをめくって時間稼ぎをしているだけです。
そんなことを何回かやったら、りっぱな本嫌いのできあがりです。
読解力不足の結果である速度不足を
誤ってテストが悪かった主要因にしてしまうと、
計算のスピードをつけたり、速読をさせたりして、
いよいよテストの点数が悪くなる
ダウンスパイラルの完成です。
だいたい家でテストと同じように誰の助けもなく、
いままで見たことのない問題を
一人の力で30分以上悩んで解いたことがあるんでしょうか?
家でできないことがどうしてテストのときだけ
できると思えるのか、そこの方が不思議です。
どんぐりKは、どんぐり問題でいつも30分どころか、
長いときは1時間近く、親のアドバイス一切なしで
自分一人の力だけで一問を考えて、
答えに至る細い道を歩いて、歩き切っていますよ。
それを1年積み重ねてきたことが、結果に表れているんだと思います。
どんぐり問題の正解、不正解じゃなくて、その細い道を一人で
歩ききれているかが肝心ですよ。
テストにスピードは必要ありません、
必要なのは読解力で、一度で何を聞かれているか的確に読み取る力です。
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