国語力とは？ キッザニア裁判をつうじて

結局国語力も、読解と思考なんだと思います。

キッザニアの裁判（子供の大好きなアトラクションで、ほぼ毎回いきます）

に参加しました。


刑事事件ですね。

街灯を曲げてしまった案件で、過失か故意かが問われます。

子供がだれでもみんな経験したことのある、

わざとやったのか、わざとじゃないのかの話ですね。


子供たちは台本を読むわけですが、そもそも原告、被告、検察

弁護士、証人、裁判官、過失、故意など、見慣れない単語満載なので

ふりがながふってあっても、満足に読めない子がいます。


初見の知らない単語が入った文章を読める力があるかどうかは

非常に重要です。その単語がどういう意味か推測しながら読むことが

含まれているからです。読み聞かせから本を読むようになれば

否が応でも身に付きます。すべての単語がわかっている本なんて

ありえませんからね。


今回の単語の場合はそれぞれ、目の前の裁判所の中に役割の人たちが

いるわけで、意味は明白なんですけど、それを文章と結び付けて、

頭の中に目の前の光景に役割の吹き出しをつけて、読める力が必要なわけですね。


全部の単語が知らない言葉で構成されてたら、そりゃ読めないでしょう。

一定の単語はしっているが、知らない単語がはいった文章を

どれだけ読み慣れているか？


問題集をいくらやったところでそんなレベルでは、この知らない単語の意味を

推測しつつ、流ちょうに読めるレベルには決して達しないでしょう。

どんぐりKが一年生で、裁判の文章を、もちろん初見で流ちょうに読んでいる横で

高学年がつっかえつっかえ、どんどん声は小さくなって、

満足に読むことができない風景を目の前にして

もちろん高学年の親も傍聴席から見ているわけですが、なにも感じないのかな？

まさか音読練習の不足がこの結果だ、なんて思っているのかなとふと思いました。


繰り返します。

初見の見慣れない単語がはいった文章を、意味を推測しながら流ちょうに

読めるのか？　そこらへんの小説でも読ませてごらんなさい。

あなたの子供の国語力は、だいたいが読解レベルにも至ってないんですよ。


とうぜん読解レベルに達していない子が、その後の故意か過失かの

議論でまともな意見を出すことはできません。


どんぐりKの議論だってそりゃ大人の目からみたら、出ている状況の

まとめに過ぎなくて、思考というまでには至ってないですが、

裁判のアトラクションの時間の短さも考えると、

一年生のレベルではまずは及第点くらいなんじゃないでしょうか？


裁判のアトラクションを傍聴席からみるたびに

この文章をまともによめない高学年の子供たちの

未来を憂います。


ちなみにこの裁判は、過失で３００キッゾ、故意だと５０００キッゾの

罰金になるわけですが、どんぐりKは帰り道で、キッザニアでは

時計が１００００キッゾなのに、街灯って安く直るんだねと漏らしていました。


子供がわかっていないことのポイントは、本当に面白いです。


刑事事件の罰金というのは、街灯を直す費用のことじゃないことと、

おまけにキッザニアの独占企業における価格形成の歪みについて

説明しておきました。


簡単に言えば、キッザニアの中のあのデパートで売っているものより

比較的グローバルの価格競争にさらされている下の階の100円ショップで

品物を買った方がいいよってことですけどね。


ちなみにデパートは、すべてキッザニアのロゴやキャラクターをいかして

お土産屋さんでも買えない、独自商品をそろえるべきです。

キャラクターの生サインをいれるとか、子供が一回の労働で８キッゾを

もらう目線から、ほしくなるオリジナル商品をちょっとだけ手の届かない

価格で届けるのがデパートの使命だと思うんですけど、そんなことは

これっぽっちも考えていない品ぞろえなので、このデパートの企業が

終わっている企業だということが、キッザニアだけをみてもよくわかります。



よければランキングをクリックください。

にほんブログ村 小学校低学年の子（1、2、3年生）