なぜかこの2つの力を不可分なものと考えて、
どんぐりを少し誤解しているかたが多いように感じます。
かんたんにいえば、一つは①学習を楽しむようにはじめる方法を
作り上げた力で、もう一つは②受験で合格したい学校に合格させる力です。
糸山先生は、大規模な学習塾で子供たちを教えていた経験から
②をいくら行使して、子供たちを合格させても
むなしさを感じたんでしょうね。
そりゃそうです、全く学習を楽しまずに、塾や予備校の言うがままに
勉強する子たちを大量生産したところでむなしさを感じないほうが
どうかしています。
自分の力で人生を切り開いていく練習になるべき受験が、
たんなる誰かの言うことをそのまま実行に移す場
になっちゃっているんですから。
そこから①へ転じたというところで、
ただまるで①+②が不可分の一つの力の
ようにみえてしまっているということですね。
別に悪いこととは思いませんが、①を前面にはだしていますが
糸山先生も意図的にそこを不可分に見せている部分はあると思います。
というか①が②にも役立ってしまうくらいのことですかね。
①の価値は、受験での合格なんてささいなことに
左右されるようなものではなくて、
人生を一貫して豊かにしてくれるもので、
気づく人にはすぐに気づいてもらえるものですが、
わからない人には全く分かりません。
まぁ②はだれにでもわかりやすいですよね。
筑駒合格、灘合格、桜蔭合格、女子学院合格なんてものですから。
ただ本当に人生を豊かにしてくれるのは、
そんな合格通知なんかじゃなくて、
その難しい一問を子供が自分の力でどれだけ工夫して、
どれだけ自分の力を尽くして、どれだけ時間をかけて取り組めたのか、
取り組めるようになったのか、
そしてそれを楽しんでいるか? に尽きます。
どんぐりKとは、もちろんこういった話もよくします。
中学受験はもちろん身近ですし、
親戚や身近に有名校に合格したりするような子もいますから、
小学四年生くらいは、どんぐりKも実例を
見ながらいろいろ考えられるいい時期ですね。
あなたが官僚にでもなるつもりがないなら、
有名中・高校出身なんて何の意味もないことです。
たとえ官僚になるとしたって、そんなことに拘っているような人に
国の何かを変えるようなことができるとは到底思えません。
医者を目指すことがどういうことなのかも、今回のコロナでよくわかったでしょう。
糸山先生の言葉をとってもわかりやすく書いてあって私にもよくわかりました。ありがとうございます。
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