昔から何度もこの問題については、書いていますね。
子供と話し合うことに尽きると言えば尽きますが、
話し合い方をさっぱりわかっていない親御さんがいるようで驚きます。
まずは事実をしっかり把握しましょう。
たとえばあなたの住んでいる地域に、まともな中学受験するような中学が
なければ、中学受験はまったく考える必要のないことです。
いける中学校がないんですからね。
中学生で遠いところまで通うなんて愚の骨頂です。
そして自分の住んでいる都道府県や地域の中学受験率くらいは把握しましょう。
そろえられるデータはすべてそろえるんですよ。
そのうえでゆっくり子供とデータをみながら、中学受験と高校受験を
比較したメリット、デメリットを列挙していけばいいだけのことです。
定量的なデータで裏付けできるものがあれば、
裏付けを最大限親も手伝いつつ揃えます。
子供が人生の決断をするわけですし、
思い付きではじめて、思い付きでやめたりするような話じゃありません。
その時点で、最大限集められるデータ、知識を集約して
子供が納得いくまで半年くらいかけて話し合うべき問題です。
子供はそもそも中学受験がどんなものか、
自分の意思や努力がどれだけ必要なものなのか
さっぱりわかっていないのがありがちなことですからね。
もちろん相手は子供なので、そこまで話し合って決めたことでも
たとえば受験勉強の途中で意見がかわったりすることもあるわけですけど、
それはそれでまた話し合えばいいだけのことですからね。
みんなが受験するから自分も受験しようなんてなんの裏付けもない
動機ではじめるようなことじゃないですよ。
東京でさえ、中学受験するのは、部分的に見ても5割くらいでしょうし、
全体では2割くらいでしょうからね。そういった事実を丹念に集めて
子供といろいろ検討するんですよ。
ちなみに平成30年度の人数ベースでみれば、
私立や国立に通う中学生は全体の8%あまりです。
(参考までに、小学生で私立や国立に通うのは全体の1.8%)
事実ベースの数字をもとに議論することが大切ですね。
こういった数字は公表されていて、すぐにでも最新の数字が手に入るものですから。
ちなみに大学受験を念頭に置くと、高校受験の方がいいんじゃないかと
個人的には思います。高校受験ができないと、本人の受験に対する力が
十分に養われないことや、中高一貫の6年が長すぎて中だるみするのが
ありがちなことです。
ただそういった定性的なこともふくめて、メリット・デメリットの納得のいく表を
親子でつくったうえで、子供に決断してもらうのがとてもいい経験になります。
人生の重要な決断の参考になりますからね。
子供の人生なんですから、子供が決断して、親はできる限りで
フォローしていくべきなのが、あるべき姿に決まっています。
情緒と勢いだけではじめても、結局のところ続かないで挫折するだけのことです。
そして親は志望校の過去問分析(子供を志望校へどう導くかの長年にわたる
仕込みもそこには含まれます)もふくめてすべての準備がその前に
完ぺきに終わっているべきです。そのうえで子供が中学受験について
いいださなかったら、その準備をすべて誰にも何も言わずにゴミ箱へ
入れるのが、親なんですよ。
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