多くの親が、大きな勘違いをしています。
未就学の子供にいくら、九九を暗記させたり、ひっさんの方法を教えて
そういった作業が完璧にできるように徹底したところで、
何の意味もありません。漢字を書けるようにするのも同じことです。
むしろそういった作業を楽しめるように育ててしまうだけ、罪深いかもしれません。
学習は作業ではありませんから。
学習をそのようにはじめてしまうと、子供は学習とは親がつきっきりで
教えてくれるものだと思い込んでしまうだけです。
教えてくれるのを口を開けて待っているのは楽ですからね。
そうではなく、
子供が不思議をきちんと感じることができて、
その不思議を自分で解消していけるか、
どれだけたくさんの不思議を自然の中で感じることができるか、
それこそが、未就学から小学校低学年でしかできないことです。
そういったことを投げ出して、いくら子供に作業をすることを
楽しむように育てたところで、その子は、永遠に作業をしつづけるだけです。
いろいろな昆虫のさなぎになる姿や、さなぎから成虫になる姿の不思議さを
みたこともないのに、不完全変態する昆虫は何々なんて暗記作業を
いくらしたところでどうしようもありません。
不思議だなぁと心の底から思う気持ちがあるからこそ、知識も生きるんですよ。
親が子供といっしょにできるのは、不思議なものを不思議と感じられる気持ちを
ゆっくりした時間の中で共有することです。
そうした体験と親の言葉こそが、親が子供に伝えられる唯一のものですから。
そして小学生時代までが、親の言葉が時間をかけて
子供にしみこむ一番の期間なんですよ。
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